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携帯のアラームが鳴る。
時刻は5時30分を少しまわっていた。
布団の中で眠気と気だるさを右に左にゴロゴロしながら追い出す。
飯坂温泉での温泉ふえす2日目の朝をむかえた。
時間とかけ流しは待ってはくれない。
ぼくたちは眠い目をこすりながら朝風呂へとむかった。
入るだけが温泉めぐりではない!共同浴場の醍醐味とは? 激アツ「大門の湯」編
宿から歩いて数分のところにある「大門の湯」
ここは福島盆地が一望できる高台にあり、景色も楽しむ事ができる。
ぼくたちはまず景色を楽しみ新鮮な空気を胸いっぱい吸った。
そしてゆっくりと吐き、すがすがしい気持ちで大門の湯の暖簾をくぐった。
中に入ると早朝にもかかわらず5~6人の人たちで賑わっている。 ここの源泉温度は62℃と言われており、 ぼくたちは不安のなか震える手でパンツを脱いだ。
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福島市の飯坂温泉は激熱湯で有名ですが、その中でも最も熱いと言われる「大門の湯」という共同浴場の入浴に先週挑戦しました。この日の湯温は「48.8℃」!熱湯です。でもこれが不思議なことに入っちゃうとクセになる気持ちよさ!是非お試しあれ! pic.twitter.com/znyy5bvIOD
— tanada519 (@tanada519) 2013年3月18日
(twitterから拝借)
浴室の扉を開けると、浴槽のど真ん中にジャムおじさんのような風貌の男が肩までしっかり浸かっていました。
入った瞬間、ジャムおじさんと目が合ったonsenjuniorは怯まず大きな声でこう言った。
「おはようございます!」
それを聞いたジャムおじさんはゆっくりと答える。
「はい、おはよう」
その瞬間、それまで大門の湯に張り詰めていた緊張感はどこへやら。
一気に和やかな空気に包まれたのでした。
そして、それをきっかけに浴槽の淵に座っていた他の地元の人たちも気さくに話しかけてくれ、
大門の湯に集う飯坂の愉快な仲間たちから「どこから来たの?」や「他の共同浴場へは行った?」などの質問攻めにあうのでした。
「もらい湯の心得」
地元の人たちが管理している共同浴場に、ぼくたちは入らせて頂いている。
という気持ちを忘れてはいけないと思いました。
共同浴場はあくまで地元の人たちが生活の一部として利用するお風呂。 管理等の手間ひまがかかっており、お金を払っているからと言って好き勝手に入浴してはいけない。
ルールとマナーをしっかり守り、挨拶をきちんとすれば地元の人たちも快く受け入れてくれるとぼくたちは信じている。
そんな共同浴場ならではの醍醐味を充分味わい、大門の湯を後にした。
「大門の湯」の詳細情報
施設名 | 「大門の湯」 |
---|---|
住所 | 福島市飯坂町大門1 |
営業時間 | 6:00-22:00 |
利用料金 | 大人200円 小人100円 |
定休日 | 木曜日 |
泉質 | アルカリ性低張性温泉 |
ph | 8.4 |
駐車場 | 有り(4台) |
住宅街にあるアットホームな共同浴場 美人の湯!? 導専の湯
次にやって来たのは酒蔵のような佇まいの共同浴場 「導専の湯」
入り口付近に置かれたベンチに2人の女性が座っていたのでまずはご挨拶。
すると1人の女性がスッと番台のところへ入っていき、受付をしてくれた。
朝風呂を終えた女性客と番台のお母さんがベンチに腰かけ、モーニングトークを繰り広げていたのだ。
なんと気持ちの良い朝の迎え方だろうか。憧れる。
そんな事を思いながらぼくたちは2回目の朝風呂を堪能した。
大門の湯のような地元の人たちとの交流はなく、早々に出ると入り口のベンチではまだ番台のお母さんと女性客がおしゃべりしていた。
ぼくたちはせっかくなので番台のお母さんと入り口で記念撮影をしようと声をかけてみた。
するとはじめは嫌がっていたものの、これまでの活動や持っていた温泉ふえすタオルを見せると快く引き受けてくれた。
しかも、ぼくたちのSNSに撮った写真をアップしてもいいかと聞くと、
「綺麗に修正してくれるならいいよ」とまで言ってくれた。
毎日温泉に入っているおかげかお母さんは修正するまでもなく肌つやがとても綺麗だった。
「温泉の数だけ出逢いがある」
温泉ふえすとは、もしかしたら人との出逢いを楽しむお祭りなのかもしれない。
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「導専の湯」の詳細情報
施設名 | 「導専の湯」 |
---|---|
住所 | 福島市飯坂町湯野導専16 |
営業時間 | 6:00-22:00 |
利用料金 | 大人200円 小人100円 |
定休日 | 金曜日 |
泉質 | アルカリ性単純温泉 |
ph | 8.6 |
駐車場 | 無し |
朝食は元祖温泉玉子!まろやかな黄身が絶品。「ラヂウム玉子」
2箇所の共同浴場で朝風呂を堪能し宿へ戻る途中に立ち寄ったのが 「玉手商店 たまてしょうてん」
飯坂温泉で温泉たまごと言えばラヂウム玉子。
63℃~70℃の温泉原湯で30分~1時間程度ゆでた卵は、日本で1番最初に作られた元祖温泉玉子と言われていて、 とろりとした白身とまろやかな黄身が特徴的。
各お店によって微妙に味が違うらしく、 その中で味に定評があるのが玉手商店と聞きつけたぼくたちは朝食にこのお店のラヂウム玉子を購入する事にした。
飯坂温泉の玉手商店で飯坂名物「ラヂウム卵」をお土産に購入し、旅とくらし文化研究所は四日間の東北旅を終えて東京への帰途につきました。 pic.twitter.com/B7tU0LPf
— 旅とくらし文化研究所 (@tabi_kurashi) 2012年12月15日
(twitterから拝借)
看板にはデカデカとラヂウム卵と書いてあるが、一体なんのお店か分からない外観に少しとまどった。
恐る恐る中の様子を伺いながら扉をあけて入ると・・・薄暗い。
遠慮がちに声をかけてみると奥から男性の店主らしき人が出てきた。(この人が利夫さんかな。)
ラヂウム玉子10個入りを注文すると、 商品なのかなんなのか分からん部品に紛れて山盛りのラヂウム玉子が入ったザルに手を伸ばす店主。
そしてスーパーで売っているような透明のパックに入れてくれた。
宿へ戻り、いざ食べようとしたが、器がない事に今さら気付き、湯のみ茶碗に入れて食べる。
トロッした黄身からほのかな甘みとコクが口いっぱいに広がる。
1人5つずつ購入したがあっという間に平らげてしまった・・・。
あとで知りましたが、贈答用化粧箱もあるそうなのでお土産としても購入できる。
「玉手商店」の詳細情報
施設名 | 「玉手商店 たまてしょうてん」 |
---|---|
住所 | 福島県福島市飯坂町湯沢26 |
電話 | 024-542-4526 |
料金 | ラヂウム玉子 10個 箱入り 540円 ラヂウム玉子 10個 パック入り 430円 ラヂウム玉子 20個 箱入り 1080円 |
定休日 | 無休 |
営業時間 | 営業時間:9~19時 |
以前の記事で書き忘れたが、昨晩「ほりえや旅館」の内湯も楽しんでいた。
こじんまりとした浴室だが、鯖湖湯と同じ源泉が贅沢にかけ流されており、
肌で、耳で、そして目で楽める温泉でした。
腹ごしらえも済ませ、身支度を整えチェックアウトしたぼくたちは、飯坂温泉をあとにし次の目的地へむかうのでした。 しかし、この目的地は当初の計画では予定に入っていなかった場所。 ぼくたちを待ち受けていたものとは一体!?
いよいよ温泉ふえす福島編は、 クライマックスへと突入していくのであった。
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もうひとつの顔【温泉ふえす】の呑みニスト 兼 宴会部長
文章や写真、動画などを駆使して温泉の魅力を国内外に発信しながら、オリジナルタオル「温泉ふえす」タオルを肩にぶら下げ、さまざまな出逢いを求めて 全国をまわる。